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NRW州 AIプラットフォーム ”KI-NRW” AIの国際連携加速 責任あるAI開発・利用目指し

2020年6月15日、ドイツ、日本、フランス、アメリカなど14ヶ国に欧州連合を含めた各国によるAIに関するグローバルパートナーシップ(GPAI)設立の共同声明が発表された。この共同声明により、参加各国はOECDによるAI勧告に従い、人権、基本的自由、民主主義の価値観に調和する形で、人間を中心とした責任あるAIの開発と利用を推進していく。

GPAIはパリにあるOECDによる事務局と、モントリオールとパリに所在する2つの専門センターが支援し運営される。GPAIは今後、国際社会との連携を通じて、”責任あるAI”、”データガバナンス”、”仕事の未来”、”イノベーションと商業化”の4テーマに分かれ産官学それぞれの専門家達を招集して議論を進めていく。この中には、目下の世界的なパンデミック下における、新型コロナウィルス感染症への対応と回復へのAI活用方法についても検討項目に含まれている。

こうした国際的な動きが加速する一方、ドイツにおいても、連邦政府や各州政府主導のもと、AI技術の発展に関する取り組みが行われている。その中でも、NRW州政府が主導する専門家プラットフォーム”KI-NRW”(AIのドイツ語がKI)は、NRW州の企業や研究機関が人工知能技術の分野において世界を牽引する役割を担い、さらなる発展を目指している。

ここで重要な役割を果たしているのが、NRW州ザンクト・アウグスティンに位置するフラウンホーファー・インテリジェント分析・情報システム研究所(Fraunhofer IAIS)である。IAISは、AIの分野においての経済界と学術分野を繋ぐ最高峰の研究機関のひとつとして、州内の他研究機関と共に”KI-NRW”の取り組みに大きく貢献し、NRW州のAIプレゼンス強化の要となっている。

人工知能、機械学習やビッグデータ技術を活用した生活のデジタル化はドイツ、そしてヨーロッパ全土で更に加速するだろう。こうした人工知能技術の革新が進む現状を踏まえ、ニコール・ラングロックKI-NRW代表は「NRW州のAI分野での先駆者としての立場を明確、且つ、より強固なものとし、イノベーションと企業家精神を引き合わせ応用につなげたい。このためには各分野の専門家プラットフォームが結束していくことが重要。」と語った。

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