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NRW州の新対外経済戦略 5つのメガトレンドに重点

グローバル化 / デジタル化 / ネオ・エコロジー / 複雑性 / パンデミックと自然災害

2回目のロックダウンが長期化し、多くの企業や自営業者の負担が増していることが懸念されている。NRW州ピンクヴァルト経済大臣は2021年1月13日、州の新たな対外経済戦略を発表し、「経済全体がコロナ危機前のレベルに回復するのは恐らく来年だろう。その経済成長の原動力となるのは、やはり何と言っても輸出産業。昨年、いち早く力強い回復を遂げた産業だ。」と添えた。また、2021年の輸出伸び率が約10%になる見込みだとした。

下記が、新たな対外経済戦略の骨子:

  • NRW州の経済面での国際競争力を引き上げる。
  • このための新対外経済戦略は、国別ではなく産業テーマ別。
  • 5つのメガトレンドに照準を当てる。
  1. グローバル化
  2. デジタル化
  3. ネオ・エコロジー
  4. 複雑性
  5. パンデミックと自然災害

ピンクヴァルト経済大臣は「NRW州の強みをさらに強化し、州経済全体に勢いを付けていく。やはり我々が得意とするイノベーション型輸出ビジネスこそが早期回復を可能にし、ひいては経済全体に弾みをつけてくれる。今後5年間で、ドイツ全体の輸出におけるNRW州の割合を、少なくとも州経済力とドイツ全体の比率と同レベルにまで引き上げたい。」と、述べた。

この新対外経済戦略は対外貿易諮問委員会、各商工会議所、各種産業団体、経済界および学術界の代表者と共に策定したもの。また対外経済促進のため、様々なパートナーとの包括的協力を合意。相乗効果を生み出すため、NRW州経済・イノベーション・デジタル化・エネルギー省、NRW州商工会議所、西ドイツ手工業会、NRW州立銀行NRW.BANK等は対外経済振興活動を協調・最適化していく。

昨年11月に、改編により誕生した弊社、NRW.Global Business/NRW.Global Business Japanは、この新戦略の担い手である。日本企業のNRW州進出をサポートし、またNRW州企業の日本市場への参入を支援する。

NRW.Global Businessデュッセルドルフ本部CEOのフェリックス・ノイガートは「デュッセルドルフ本社と16の海外事務所には総勢約100人のスタッフがいる。強いパートナーネットワークを活用しながら、世界中の投資家とNRW州企業に的を絞ったサポートを提供する。例えば、ドイツ国外で立地マーケティングを行う際も、「インバンウンド・ビジネス」と「アウトバンド・ビジネス」を最適に組み合わせていく。その一方で、NRW州には優れた製品・サービスを提供する革新的企業が多数存在する、とプロモートしながら、NRW州企業の海外ビジネス展開を支援する。」とビジョンを語った。

出典 写真:Land NRW Ralph Sondermann