NRW州は複数の大学を選定し、地域の起業センターとして大学機能を拡大していく。目的は卒業生のスタートアップ支援で、革新的で成長力あるスピンオフを生み出すことだ。NRW州政府は今後5年間で1億5000万ユーロの資金を提供する。
スタートアップ向け起業センターが新設されるのは、アーヘン工科大学、ルール大学ボーフム校、ドルトムント工科大学、ミュンスター大学およびパーダーボルン大学である。スタートアップ拠点とも言えるベルリンでは消費者向けビジネスモデルに特化した若手企業が多数いる。これに対しNRW州のライン・ルール地域では、産業界との協力を模索する技術志向型の大学発スピンオフが多いのが特徴だ。
ドイツ連邦スタートアップ協会とコンサルティング会社KPMGの調査によると、NRW州は首都ベルリンに対し遅れを取り戻すことに成功した。秋に発表された若手企業の集積地に関する評価で、NRW州はなんとベルリンに変わってトップの座を占めた。