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集中治療監視用の多機能デバイス NRW州のMSウェストファリア社が開発

新型コロナウィルス感染症が拡大する中、世界中で何万人もの患者が外来や集中治療室(ICU)で治療を受けている。その際、重症患者の治療では、人工呼吸器が大きな役割を果たしているのは周知の通り。

NRW州ボン近郊のトロイスドルフに拠点を置き、医療機器の開発・生産を手がけるMSウェストファリア社は、集中治療用の監視システムとして「ジェニー」と名付けられた革新的且つ多機能で、モジュール式の機器を新開発した。

「ジェニー」は、患者の救急搬送から入院および集中治療室での監視まで、集中治療に関連する業務全てで使用できる。(通常、集中治療では患者モニター、人工呼吸器および除細動器など、少なくとも3つの医療機器が使用されている。)「ジェニー」は複数の機器の使用を回避し、それにより運用面でもメンテナンス面でもコストが削減される。さらにプロセスの安全性と利便性も高めてくれる。患者データが一括収集され、評価後に送信されるのだ。「ジェニー」を使用することで、複数の機器の操作から発生し得るエラーや事故のリスクが軽減される。

また「ジェニー」は例えば、病院への救急搬送、救急受入れ、さらに集中治療室など、それぞれの用途に合わせて異なるコンポーネントの組み合わせが可能なモジュール式となっている。モジュール化にはNicolay社の革新的なプラグシステムを使用。

このプラグは次の特性を持つ。防塵性、あらゆる水しぶきや一時的な水没にも耐える耐水性、90度に曲げられる特性で省スペース化を実現、誤挿入防止用コーディングキーを実装、さらに事前設定されたロック・アンロック時の挿入・引張強度。挿入・引張強度が正確に事前設定されているため、挿入時は特定の抵抗値を超えることで、プラグがソケットにしっかり固定されたことを確認できる。逆に、一定量の引張強度がかかるとプラグは自然に緩む。これによりケーブルの破損や、機器の落下を防ぐ。

この集中治療監視用システム「ジェニー」の開発が成功した背景には、NRW州に拠点を構える多くの医療機器企業の革新的な強さがある。この革新的な力こそが、まさに、多数の諸外国の医療機器関連企業がNRW州に進出する理由のひとつとなっている。 新型コロナウィルス感染拡大を受け、医療従事者は様々なメーカーの機器を複数使用しながら献身的に治療に当たっている。この状況下「ジェニー」は患者に対し、専門的な高水準の治療への希望を与えるデバイスであることは間違いない。

公式ホームページ 写真はイメージ