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第一三共がドイツで共同研究 NRW州発の研究活動が新癌治療の基礎を築く

製薬大手の第一三共株式会社は、マックス・プランク・イノベーション社(所在地:ミュンヘン)およびリード・ディスカバリー・センター(LDC)(所在地:ドルトムント)と、癌分野での共同研究契約を締結した。これにより第一三共は、共同研究から得られる成果への独占的権利を取得する

 

今回の提携の基礎を成すのがNRW州で得られた研究成果である。それはドルトムントのマックス・プランク分子生理学研究所のマティアス・ガイヤー教授とボンの欧州先端領域研究センター(caesar)が生み出した研究成果だ。これが新たな癌治療に活用される。この2つのNRW州の研究機関もLDCと第一三共と協力し、癌細胞の転写と増殖を阻害する新薬の開発に取り組む。LDCは研究成果を新薬開発に結びつける豊富な実績がある。

研究開発活動は主にドルトムントのLDCで行われ、資金は第一三共、マックス・プランク協会およびマックス・プランク振興財団が共同で拠出する。もし生体内モデルで「プルーフ・オブ・コンセプト(POC)」が得られた場合、第一三共が独占的実施権を得て、プロジェクトを前臨床と臨床開発のフェーズに移行する可能性を手にする。共同研究契約には、すべての関係者が利益を確保できるよう詳細な規定が盛り込まれている。

第一三共とLDCとの協力は2014年からで専門性の高い提携により、ポジティブな経験を積んだ。それがこの新プロジェクトをスタートさせる意思決定にプラスに働いた。今般の共同研究契約を締結した3社は、今後、他プロジェクトでの協力関係も視野に入れている。

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