4年前の2016年4月、旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、小堀秀毅社長)はヨーロッパ統括拠点”Asahi Kasei Europe GmbH”をNRW州デュッセルドルフに設立。以来、同社先端技術を欧州の自動車・環境ビジネス市場向けに投入し、拡大し続けている。2018年4月27日には、同州東部に位置するヘルテン市の水素関連技術開発拠点「h2herten」で「グリーン水素」の実証プロジェクトを開始。これは風力模擬電源を利用し、アルカリ水から水素を生成する実証プロジェクトで、NRW州が強みを持つ化学・水素関連産業のメリットが存分に活かされている。
そして、今般、新たなプロジェクトが始動。6月25日、デュッセルドルフ港にて同社新社屋の上棟式が執り行われた。NRW州内に進出している650社余りの日系企業の多くが、州都デュッセルドルフおよびその周辺に拠点を置いており、デュッセルドルフは言わずと知れた日系企業の欧州ハブ。この地で、今年末の移転を目指し、旭化成ヨーロッパ社の新事務所の建設が進んでいる。上棟式には、デュッセルドルフ市のガイゼル市長も参列し、この新拠点をベースに欧州自動車産業での事業拡大を加速する旭化成ヨーロッパの新たな門出を祝った。
旭化成ヨーロッパの堤秀樹・取締役社長は「この港を臨む新社屋が、我々の営業、マーケティング、そして研究開発関連の活動を一挙に束ねてくれる。当社のヨーロッパでの事業、殊に欧州自動車産業向けのビジネスを、これで更に加速してくことが出来る。そしてまた同時に、この新事務所への移転は、当社欧州ビジネスの強固な基盤となっているデュッセルドルフ市へのコミットメントでもある。」と抱負を述べた。
写真提供:旭化成ヨーロッパ / デュッセルドルフ市
右: 堤 秀樹 (旭化成ヨーロッパ 取締役社長)
中: トーマス・ガイゼル(デュッセルドルフ市長)
左: 仲二見 裕美(旭化成ヨーロッパ R&Dセンター長)