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ベッコフオートメーション社 2020年も成長軌道へ オストヴェストファーレン・リッペ(OWL)の隠れたチャンピオン

1980年創立のベッコフオートメーション社(本社:NRW州東部フェール)の歴史は1953年に始まる。同社は現在、4350人の従業員を抱え、オープンオートメーションシステム関連の優れた製品を生産する企業に成長した。

ハンス・ベッコフCEOが率いる同社は、産業用PC、I / O、フィールドバスコンポーネント、ドライブテクノロジー、オートメーションソフトウェアを製造しており、これらはCNC制御工作機械やインテリジェントビル制御などで使用されている。同社製品の主な特徴は、オープンPCやIT規格に基づいて開発されたPCベースの制御技術を使用していること。よく知られている例は、リアルタイムイーサネット「EtherCAT」であり、ベッコフオートメーション社はそのイニシエーターである。

2019年度の売上高は1%の減少となったが、前年まで長年にわたり成長を続けており、堅実かつ持続可能な健全な経営体質が維持されている。ドイツ中堅企業の典型とも言えるだろう。

COVID-19危機下でも、安定経営が確保できている理由のひとつに、世界的な企業ネットワークの構築がある。75ヶ国以上に支店、協力パートナーおよび子会社を持っており、日本現地法人はベッコフオートメーション株式会社。川野俊充代表取締役社長が率いている。

今般COVID-19パンデミックの対処に最初に取り組んだのは同社中国法人で、例えば、生産を時間制2交代勤務に切り替え、さらに従業員を労働安全グループ(感染防止グループ)に分割した。これらはサービスを維持する上でも重要な対策である。また、ベッコフオートメーション社はパンデミック対策に直接関連する約15のプロジェクトにも参画しており、この活動を通じて、コロナ禍でも受注状況の安定化を実現した。

コロナ危機にもかかわらず、2020年度の同社売上高は増加する見込みで(COVID-19対策のひとつである)操業時間の短縮は予定していない。これは最先端の優れた製品を提供し、長期的な経営ビジョンを掲げるNRW州の中堅企業が、困難な時期にあっても、それを乗り越える実力があることを如実に示す例である。

公式ホームページ(日本法人) 参考資料1  2