2009年にケルンで設立されたLinguee社は文脈に適した単語の意味をオンラインで提示するオンライン辞書サイト「Linguee」を運営する企業で、日本でも利用する人が多い。2017年、同社はDeepL社に社名を変更し「DeepL翻訳」という新たな翻訳システムを開発した。Googleなど大手企業が提供する既存システムに勝る翻訳システムだ。
「DeepL翻訳」はニューラル(神経)ネットワークに基づくシステム。テキストを高度な言語感覚で翻訳するため、不自然な、または誤解を招くような直訳が回避できる。2020年3月から日本語の翻訳機能が登場。驚くほど高精度の翻訳が可能になっている。
「DeepL翻訳」はインターネットで誰でも無料で利用出来るサービスだ。同社はこの無料版に加え、拡張機能版を個人・企業・開発者向けに提供している。拡張機能には、事業者用のデータ保護の強化、文献翻訳の特別機能、さらには「DeepL翻訳」で訳出された訳文を独自のシステムやソフトウェアに直接埋め込む機能などが含まれる。
「Linguee」そして「DeepL翻訳」の開発を成し遂げたケルンの企業DeepL社は、今や、世界有数の高品質を誇る言語・翻訳サービスプロバイダーに成長した。