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デジタル・ケイパビリティー・センター(DCC)開所 NRW州アーヘン

デジタル革命とインダストリー4.0がより身近に。アーヘン工科大学繊維技術研究所(ITA)とマッキンゼー・アンド・カンパニー社、およびソフトウェアプロバイダーPTC社による協力が実を結び、初のデジタル・ケイパビリティー・センター(DCC)がオープン

 

この世界初のインダストリー4.0用トレーニングファクトリーは、現実に即した工場の環境の中で、特に製造企業と工学部の学生を対象としてデジタル化とインダストリー4.0に関するサービスを提供することを目指す。目的は、インダストリー4.0の課題とチャンスを提示しながら、企業のエキスパートや管理層のデジタル化対処能力を養うことだ。アーヘン工科大学繊維技術研究所(ITA)ディレクターであるトーマス・グリース教授は、「企業とそのスタッフが、つながった生産現場を成功裏に形成できるようにトレーニングを提供する」と述べている。

この新築されたデジタル・ケイパビリティー・センター(DCC)には、リアルタイムの診断ツール、ビッグデータ分析、デジタルパフォーマンス測定ツール、3Dプリンターおよび人間協調型ロボットなどの最新技術が備えられている。またこのような最先端装置に加え、生産ラインには旧式機械も配置し、現実的かつ典型的な「ブラウンフィールド」の現場を再現しているのが特長だ。同センターで実施される実践的ワークショップでは、参加者は如何に異なるインターフェイスをリンクさせ、如何に新技術を独自の生産ラインに統合したら良いかを学ぶ。PTC社のカトレーン・ミットフォード執行副社長は、「企業が自社内でデジタル転換を実施できるように、DCCは最適なセッティング(環境)を提供する施設」と語った。

DCCはドイツの生産現場でのデジタル化に大きく貢献するだけでなく、その所在地であるアーヘン市とNRW州の魅力をも増大するという非常にユニークな特長を持つ。マッキンゼー・アンド・カンパニー社は2017年にも同様のDCCをシンガポール、シカゴ、北京およびベニスに開設する計画だ。

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