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NRW州 5Gキャンパスネットワーク R&Dをリード:フラウンホーファー生産技術研究所(IPT)と日本パートナーが協働

NRW州の5GネットワークICNAP(International Center for Networked, Adaptive Production)は、オープンな研究プラットフォームとテスト環境を提供。デジタル生産技術とその実用化の新コンセプトを研究し、また実際の条件下でのテストが可能。ICT技術の新手法の開発はインダストリー4.0の未来へ続く道を切り開く。

情報通信技術(ICT)は、NRW州において成長著しい産業分野のひとつである。売上高1060億ユーロ、雇用者数22万8200人とNRW州ほどICT企業が集積している連邦州は、ドイツには他にない。

そのICTの中でも中核技術となっているのが5Gネットワークと5G関連研究である。これらはドイツやNRW州の産業および社会をデジタル変革する上で欠かすことができない重要な役割を担っている。このため、NRW州政府は5Gの更なる発展を促進し、先進拠点になろうと州独自の5G戦略を策定した。例えば最も革新的な35のプロジェクトに最大6500万ユーロを助成するのも、そのひとつ。

5G分野ではNRW州にICNAP(International Center for Networked, Adaptive Production)というネットワークがあり、州内の研究者や企業に国際パートナーとの協働の機会を提供している。

このICNAPと共にフラウンホーファー生産技術研究所(IPT)は、国内外の産業パートナーと共同開発に取り組んでおり、日本のパートナー企業にはIHI、三菱電機、パナソニックなどが名を連ねている。特に重点を置いているのが生産工程における産業用5Gで、フラウンホーファーIPTチームと三菱電機は、製造業用モバイル機器のスマートシステムを共同開発した。このシステムは、機械操作に関連するあらゆる情報をモバイル端末に集め、情報処理後に的確な言語と画像をオペレーターに提示する仕組みだ。これにより、オペレーターの判断時間が短縮され、不慣れな作業であっても柔軟な解決と効率化が図れる。

アーヘン工科大学などのトップクラス大学、大手通信事業者、急成長するスタートアップシーン、さらにはICNAPなどのネットワーク組織が充実しているNRW州は、5G 分野をはじめ、日本など国際産業パートナーとの協業の大きなポテンシャルを内包している。

なお、上述のフラウンホーファーや三菱電機などグローバル企業がメンバーとなり、産業用5Gにフォーカスしたイベント「5G-ACIA Industrial 5G Day」が、来月(5月11日)東京で開催される。

出典1 2 3 4  写真コピーライト:metamorworks