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NRW州発「隠れたチャンピオン」がコロナ禍で活躍 フィルター専業メーカー 高機能マスクを製造

コロナ危機発生当初、世界中はまだ混乱・麻痺状態にあり、物資の供給は滞って、情報も欠如していた。その時、NRW州ミュンスターに拠点を置くフィルターメーカー、ヘングスト社は60年間のノウハウを活用して高機能マスクを開発し、ドイツ、そして欧州市場に提供しようと意を決した。

このマスクの特徴は中間層に高性能のポリプロピレンを採用していることだ。これがフィルター効果を高め、98%のバクテリア遮断性と、呼吸のし易さを可能にしている。このサージカルマスクは同社ミュンスター開発センターで開発され、厳格な衛生管理の下、エアフィルター生産ラインで作られている。

ヘングストグループは「確かな技術は継承する。古びた技術に固執しない」を社訓とし、1958年以来、大手自動車やエンジンメーカー、また多数の産業用アプリケーションを対象に、ろ過・流体管理ソリューションを開発・生産してきた。3000人の従業員を擁し、NRW州北東部のミュンスターに本社を構えるヘングストグループは、創業以来、信頼出来るサプライヤーとして世界各国で顧客を拡大してきた。

今年4月、地域助け合いプロジェクトがあり、同社は生産したばかりの2万5000枚のマスクをミュンスターの介護従事者に寄付した。現在の製造枚数は1日当たり最大1万枚!イェンツ・ロッテリング社長は「エアフィルターで培ってきた専門能力をコロナ禍で求められるものに活用できた」と胸を張る。グローバルなビジネス展開をしながらも決して自らのルーツを忘れていない。

写真コピーライト:Hengst SE 参考資料1  2