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私とドイツ・NRW (Vol.4 後編) 企業の成功は人材から!高い実務能力は実習教育から!

株式会社デンソーのエグゼクティブフェロー 中川雅人氏に語っていただいたドイツNRW州での駐在時の思い出後編。仕事への取り組み方や、大学と企業の連携など、日独の違いを大いに感じたようだ。全文は画像満載でこちらからも閲覧可能

 

2005年、1年間の全英チーフエンジニアとしての職務を経て、新設アーヘン・エンジニアリング・センターの初代所長として出社した僕の“初仕事”はなんとトイレットペーパーの買い出し。

なんせ僕も含めて従業員4人でのスタートでしたから。しかし、センターが本格稼働すると瞬く間に50名、100名と従業員は増えていきました。これだけ多くの社員を、しかも異国・ドイツの法とルールに則って“平和的”にマネージメントするというのはもちろん容易ではありませんでした。

まず最初にぶつかったハードルは厳格な労働時間規定。ドイツでは「週40時間、かつ1日10時間以内」という労働時間が法律で決まっています。

つまり、日本では日常茶飯事に行われている「残業」も1日に2時間を超えてはならない。さらに、所定外労働があった週は、一週間で40時間に収まるように他の日の労働時間を調整しなくてはなりません。唯一、所定外労働に制限がないのはマネージングダイレクターの社長もしくはCEOのみ。続き>