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独DMG森精機がREALIZER社の株式過半数取得 産業用3D印刷技術革新を加速

REALIZER社の株式過半数を取得したことで、DMG森精機株式会社の独法人DMG MORI社は3Dプリンター最先進技術の知識を束ね、産業用3D印刷で技術革新をリードすべく準備万端となった。3Dプリンターはエンジニアリング業界全体を一変させる可能性を持つ

独DMG MORI社(所在地:ビーレフェルト)は未来テクノロジーに的を絞り投資している。同社はREALIZER社の株式50.1%の取得に数千万ユーロを投資し、パウダーベッド方式レーザ積層溶融というハイテク生産技術のコンピテンスを強化した。ちなみにREALIZER社はビーレフェルトから約40km離れたボルヒェンにある。両社が地理的に近いことは偶然ではない。NRW州北部のオストヴェストファーレン・リッペ(OWL)地域は、ドイツのハイテク生産工程とエンジニアリングのトップクラスターを有し、世界市場や先端技術を牽引する企業や“隠れたチャンピオン”が多く集積している。

DMG MORI社の前身はこの地域で100年以上の歴史を誇ってきた伝統的工作機械メーカー、ギルデマイスター社だ。森精機株式会社は長年の協力関係を経て、2015年春にギルデマイスター社の株式を過半数取得。その後、株式保有利率を増加している。

REALIZER社はパウダーベッド方式のパイオニアかつ「セレクティブ・レーザ・メルティング(SLM)」のスペシャリストとして20年以上の応用実績を持つ。この方式は、粉末状の材料を積み重ねてレーザ溶融させるもの。この方法により、顧客ニーズに合った複雑な金属部品を粉末から製造できる。

独DMG MORI社は以前SAUER社を買収し、同社の粉体ノズル型レーザ溶接積層(レーザ・メタル・デポジション)技術およびノウハウを獲得している。従って今般のREALIZER社株式取得により、パウダーベッド方式レーザ積層溶融技術をも手中にし、製品群が大幅に拡大する。一社で包括的ソリューションを提供することが可能となったわけだ。

参考資料 1 参考資料 2