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未来リージョン “ルール地域“  ルール気候変動適応会議が始動

第3回ルール気候変動適応会議2018/19が開催され、75のプロジェクトテーマが取りまとめられた。ルール地域を未来型のチャンスに溢れた地域に発展させることを目的とし、モビリティ、デジタル化、セキュリティ、さらには教育、統合、環境に至る生活全般を網羅するものだ。プロジェクト実施により、約500万人の地域住民の経済力と生活の質を向上させるだけでなく、近隣地域とNRW州全域へのプラス効果が期待されている。プロジェクトは段階的に実施される予定で、その開始年が2020年だ。

最初に実施されたプロジェクトは「世界に輝く気候変動レジリエント地域」。ニーダーライン・地域廃棄物焼却施設での大規模な緑化プロジェクトだ。この焼却施設は、ほぼ一面がアスファルト等で舗装された環境負荷の高いオーバーハウゼン=リリッヒ工業地区内にある。敷地面積は4.9ヘクタール。年間廃棄物処理量は約70万トンにおよぶ。

NRW州環境大臣ウルズラ=ハイネン・エッサーは、「屋上とファサードの緑化だけでなく、舗装を除去することで下水道網への排水量を減らし、水分の蒸発率を高めることができるはずだ。これで、ルール大都市圏でのグリーンインフラと気候変動への適応化が促進される」と期待を述べた。

このプロジェクトの柱は、2040年までにアスファルト・コンクリート舗装区域の少なくとも25%を下水道網から切り離し、2040年までに蒸発率を10%上昇させることだ。

プロジェクトの実施主体はNRW州環境省だが、ドイツ初の水管理事業体として1899年に設立された歴史あるエムシャー協同組合が重要なパートナーとなっている。経験豊富で信頼出来るパートナーとして、エムシャー協同組合は幾度となくルール地域の創生・変革場面で重要な役割を果たしてきた。例えば「雨水に関する未来協定」プロジェクトや「明日の都市の水」という未来イニシアチブ等がその一例だ。エムシャー協同組合のProf.ウリ・ペッツェルCEOは「我々は都市の気候変動適応化プロジェクトで、専門窓口の機能を担っている」とした。

ルール気候変動適応会議の議題「健全でレジリエントな都市開発」や「持続可能な気候戦略の開発」推進には、地域間協力と市町村レベルでの活発な交流が欠かせない。NRW州は今後も自治体や商工会議所等、多数のパートナーと協力し、グリーンインフラ整備を進め、他の連邦州の道標となるプロジェクトを推進していく。

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