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企業インタビュー「欧州で40年、大和製衡の挑戦 世界市場を動かす“はかり”の技術とは?」(動画・日本語)

大和製衡株式会社がドイツ NRW州に欧州事業の拠点を構えてから40年。

文化・慣習・商習慣も異なり、競合も多くいる欧州市場で、同社の誇る精密計量機器の販路をどのように拡大してきたのか。インターネットもSNSもまだ普及していない時代から、欧州で着実に信頼と実績を築いてきた同社の当時の戦略と、今後の欧州市場の展望について詳しくお話を伺った。

日本企業のドイツ・欧州市場でのリアルなビジネスについて、NRW.Global Business Japan 代表の川久保がインタビューする「ドイツ進出、成功の鍵は?」シリーズ。
第7弾は、精密な計量機器を製造する老舗メーカー・大和製衡株式会社。 創業100年を超える同社の本拠地明石市を訪ねた。

ドイツ進出から40年の軌跡と今後の展望を、代表取締役兼常務取締役の清水亮氏、海外担当顧問の中村貞雄氏、海外営業担当取締役の山本淳也氏に伺った(役職は撮影当時)。

「はかり」のトップランナーとして、技術力だけではない、日本企業ならではの真摯な姿勢と長期視点の市場開拓戦略を、初期開発機が並ぶ展示室で、貴重な史料や写真をふんだんに使いながらお話しいただいたので、ぜひ本編をご覧いただきたい。

以下はインタビュー動画(全編日本語)からの抜粋。

➖ NRW.Global Business Japan代表・川久保 (以下、NGB Japan 川久保)
企業紹介をお願いします。

➖大和製衡 清水氏
体重計などの一般的な家庭のはかり、産業用の大きな組合せはかりなどを扱う「はかり」の総合メーカーです。1920年に創業し、100年を超える歴史を刻んでいます。そして、ドイツでは今年40周年を迎えることになりました。

➖ NGB Japan 川久保
当時のチャレンジや戦略について教えてください。

➖大和製衡 中村氏
当時は、欧州統合が一つの大きなテーマで注目されていた時代でした。そこで、組合せはかりという革新的な自動計量機、日本メーカーが世界市場の80%ほどのシェアを持つユニークな商品で、進出をはかりました。

➖ NGB Japan 川久保
80年代にドイツへグローバルに進出するのはとても早かったと思います。

➖大和製衡 中村氏
組合せはかりの前に、スーパーマーケット等向けの商業ばかりで欧州に出ていました。そして、EUの通貨統合を経て、今の商品(組合せはかり)に移行する時代だったので(進出に)抵抗はありませんでした。

➖ NGB Japan 川久保
ドイツでのチャレンジは?

➖ 大和製衡 山本氏
世界の(食品機械の)トップメーカーの多くがドイツ、欧州に拠点を持っており、そこから世界中の食品工場に納入しているという、業界で最も競争が激しい地域です。ですから、切磋琢磨して緊張感を持ってビジネスをしています。

➖ NGB Japan 川久保
これからの海外戦略は?

➖大和製衡 清水氏
はかりの総合メーカーとして、自動機器事業部の製品販売網を活かして、(他部門含め会社全体の)海外比率を上げ、世界に負けない技術で世界市場を攻略したいと考えています。

➖ NGB Japan 川久保
欧州戦略は?

➖大和製衡 山本氏
ゴールは食品メーカーのお客様の課題解決です。Yamato Scale GmbHは、そのための新商品を継続的に市場に提供するための、情報収集から分析、新商品開発までのハブ機能を担っていきたいと思っています。人材強化、施設の拡張にも取り組み、Yamatoグループの中心的な位置付けにしたいと考えています。

インタビュー動画 (約18分)はこちらから>>
大和製衡株式会社 公式ホームページ https://www.yamato-scale.co.jp