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インターン紹介⑤ - NRW.Global Business Japan

NRW.Global Business Japanでは、ドイツと日本のビジネス・文化の相互理解を深める場として、年間を通してドイツからのインターンを受け入れ、実践的な学びと交流の機会を提供している。今般、2025年5月からインターン(研修生) として活躍しているデニ・エレンバエフを紹介したい。

インタビューは、同じくインターンの梶山ケビン(2025年4月〜9月)が行った。エレンバエフはインターンシップ中に日本のビジネス界についてさらに学び、NRW.Global Business Japanチームをできるだけサポートしたいと考えている。エレンバエフの背景、モチベーション、インターンシップでの目標について、インタビューした。

デニ・エレンバエフ (Mr. Deni Elembaev)
年齢: 24歳
学歴: ベルリン自由大学 経営学部 学士号取得
インターンシップ: 2025年5月〜9月末までの5ヶ月間

1.どうしてこのインターンシップに応募したのか?
大学で経営学を専攻しながら、独学で日本語を勉強してきました。このインターンシップは、自分の専門分野と日本語の知識を組み合わせる良い機会だと思い、応募しました。また、卒業論文では、ドイツと日本の企業のCSR(企業の社会的責任)政策と、それが経済的成功に与える影響について比較研究を行いました。その経験を通して、ドイツと日本の関係について実際の現場でより深く学びたいと思いました。

2.職場の雰囲気やチームの印象はどうか?
職場の皆さんはとても親切で、いつもサポートしてくださいます。仕事もすぐに任せてもらえたので、責任感を持って取り組むことができ、多くのことを学んでいます。質問にも丁寧に答えてくださるので安心して働けます。チームの皆さんはドイツ語と日本語の両方を話せるため、オフィスでは自然に両方の言語が使われていて、日独のバランスがとれた、とてもユニークな環境だと感じています。

3.経営学を専攻していると言ったが、それと並行して日本語を学んでいる背景は?
小さい頃から日本に興味があり、最初はアニメを通じて日本文化に触れましたが、次第にドキュメンタリーやYouTubeの動画などを通じて、日本の社会や日常生活、歴史などにも関心を持つようになりました。高校卒業後、9か月間東京の語学学校で日本語を学びました。その後、大学で経営学を専攻しながら、日本語の勉強も自主的に続けてきました。

4.サステナビリティや物流分野での経験など、これまでの経歴が、インターンシップにどのように活きていると感じるか?
私の父はリサイクル関連の事業を経営しており、以前、そこで働いたことがあります。これがきっかけでサステナビリティの分野に興味を持つようになりました。今回のインターンシップでは、これまでの経験が、NRWジャパン主催の循環型経済に関するセミナーや、リサイクル・サステナビリティ分野の展示会への訪問などの活動を理解するうえで大いに役立っています。日本での考え方や取り組みを学ぶことで、自分の知識をアップデートできました。

5. NRW州は製造業や環境技術、スタートアップの分野でも注目を集めていると思うが、日本企業にとってNRW州の強みは何か?
NRW州はヨーロッパの中心に位置し、ドイツでも経済活動が非常に活発な州の一つです。さらに、法律事務所から医療機関、美容院まで、幅広い業種で日本語対応が可能なため、日本企業にとってかなりビジネスをしやすい環境が整っています。

6.今後の目標やキャリアの展望は?
インターンシップの後はドイツに戻って、大学院での勉強を始める予定です。その間も日本語の勉強を続けていきたいと思っています。大学院ではマネジメントやマーケティングを研究分野として学ぶ予定です。特にマネジメント分野でキャリアを積みたいと考えており、たとえば日本にあるドイツ企業や、ドイツと関わりのある日本企業で働くことに興味があります。将来的には、ぜひまた東京で働く機会を持てたら嬉しいです。

7. NRW州について、読者の皆さまに伝えたいことは?
NRW州には、知られていないだけで実は多くの優れた企業、いわゆる「隠れたチャンピオン(Hidden Champions)」が存在します。企業や大学の数も多く、ビジネスや研究の分野で新たなチャンスを広げるのにとても良い環境だと思います。