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未来の工場! 独GEA社がサステナビリティとデジタル化へ邁進

ワクチン製造への需要増加に対応するため、機械・プラントメーカーのGEA社(本社ドイツ デュッセルドルフ市)はNRW州ラインラント地方のエルスドルフに製薬テクノロジーセンターを新設する。投資額は8000万ユーロ。NRW.GlobalBusiness(NRW州貿易投資振興公社)はこのプロジェクトの立地選定過程で2022年、同社をサポートしている。

GEA社は約4万平方メートルの敷地に「未来の工場」と呼ばれるテクノロジーセンターを建設し、凍結乾燥機を製造する予定だ。同センターには最新技術が導入され、作業工程のデジタル化を進めるという。例えば、モバイル端末アプリで生産管理とモニタリングを行い、また見落としのない完全な材料追跡のためにスマート倉庫管理システムを導入する。さらに同社にとって大切なサステナビリティ基準もここでは重要視されており、テクノロジーセンターには専用の太陽光発電システムが設置され、必要なエネルギーを生成し、天然ガスの使用を完全に回避することを目指している。

GEA社CEO シュテファン・クレバート氏は「食品産業と製薬産業で持続可能なソリューションを活用することで、未来の世代を守っていきたい。そのためには私たち自身の行動も持続可能でなければならない。なぜなら、持続可能性に焦点を当てた産業拠点だけが将来も競争力を維持し、輸出を強化できるからだ」と力強く語った。

同じくNRW州内南部に位置するGEA社ヒュルス工場の生産能力が既に限界に達しているため、同社はテクノロジーセンターの新設で生産能力の拡大を図る。2025年下半期に同センターが完成すれば、250人の従業員は全員ヒュルス工場からエルスドルフに移転する予定である。

写真 ©GEA, Mike Henning
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