ドイツ NRW州レーバークーゼンに本社を置くケミカルパーク運営会社 Currenta（クレンタ）がこのたび来日し、「ドイツビジネスランチョン：サステナビリティ経営の最前線」と題したイベントを開催した。同会には日本のスタートアップ企業、中堅化学メーカー、大学発ベンチャーなどが多数参加し、欧州における持続可能な産業モデルへの理解を深めた。
同イベントではCurrenta社の担当者が、ドイツ NRW州のサスティナビリティー経営の現状や、同社が運営するレーバークーゼン、ドーマーゲン、クレーフェルト・ウアーディンゲン（Krefeld-Uerdingen）などのケミカルパークについて説明した。これらの拠点は、エネルギー供給、廃棄物管理、物流、研究支援などの機能を一体的に提供する欧州有数の産業基盤であり、企業が環境負荷を抑えつつ効率的に事業を展開できる環境を整えている。
弊社代表 川久保は、日本企業がNRW州のパートナーと連携しながら欧州市場での事業拡大を目指すための実践的なステップ、サポート体制を示した。
質疑応答では専門的な質問もなされ、「サステナビリティを単なる環境対応ではなく経営戦略として捉える視点が得られた」といった声も寄せられた。特に、環境技術や新素材開発を手掛ける日本企業にとって、経済力あるNRW州の政策環境と研究ネットワークは大きな魅力である。
今回のイベントを通じて、日独両国の産業界がサステナブルな未来を共創するための新たな一歩が示された。Currenta社は今後も日本企業との連携を強化し、NRW州を拠点とするイノベーション創出を支援していく方針である。
リポート: NRW州ケミカルパークに見るサステナビリティ経営の最前線
