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ヴュストNRW州首相が来日 日本は価値観を共有する大事なパートナー

6月4日から5日間の日程で、NRW州首相ヘンドリク・ヴュスト(キリスト教民主同盟=CDU)が来日し、東京、福島、そして大阪での会談や視察を精力的に行なった。州政府のトップである首相の来日は16年振り。

昨年6月末にCDU と緑の党による連立政権が誕生してから約1年。ヴュスト首相が約40名のデリゲーションメンバーと共に訪問先として選んだのは日本。その理由として「価値観を共有できる国」だと述べている。NRW州首相府や経済省など政府関係者に加え、今般の来日メンバーには大学学長、裁判官、スタートアップ支援機関、ドイツメディア、そしてNRW州に拠点を置く企業代表者等が加わった。

ヴュスト州首相が訪日の目的として大きな関心を寄せたテーマは「孤独」。子供から老年に至るまで、社会の中で人々が抱える「孤独」を、どのような施策で軽減し、また分かり合い、支え合えるようにできるのか? 人口動態の変化による少子高齢化、そして社会での孤立など共通の社会課題を抱える日本とドイツ。首相は日本の関連施設を訪問したり、また政策提言をするエキスパートと話し合った。また最新テクノロジーを利用し、アバターがサービスを提供する「分身ロボットカフェ DAWN」では、疾病等により外出に困難を伴う人々が、従業員として就労する未来型のビジネスモデルを実体験し、誰もが社会に参加できる意義に心を寄せた。

その他、林外務大臣、西村経済産業省大臣や都府県知事と会談し、NRW州との協力の更なる強化について確認した他、NRW州に進出し、長年に渡りドイツ・欧州ビジネスを展開する日本企業を訪問し、謝意を示した。

NRW州と日本の相互協力に尽力してきた弊社にとって、「大切なパートナー国」として州首相が訪日したことは喜ばしく、今後の日本・NRW州の経済交流に繋げていきたいと思う。

写真: Marcel Kusch