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"ブルーアンモニア "プロジェクト – 日独協働で米国で事業展開 

独ティッセンクルップ・ウーデ社が三井物産と米CFインダストリーズ・ホールディングス社から「ブルーアンモニア」の新規プラント技術提供者として選定された。 三井物産はアンモニア販売で世界トップクラス。また米CF社は世界最大のアンモニア製造メーカーである。

NRW州に本拠地を置くティッセンクルップ・ウーデ社は、化学プラントの建設で100年以上の経験を有するスペシャリスト。まさに今般建設されるブルーアンモニアプラントに相応しいと言えよう。また同社は、これまでCFインダストリーズ・ホールディングス社のプロジェクトを多数手がけてきた実績がある。例えば、2016年、ルイジアナ州ドナルドソンビルに大型アンモニア・尿素/UAN(尿素硝安液肥)製造プラントを、またアイオワ州ポートニールでアンモニア・尿素の新プラントを完成させている。両プラントで基本・詳細設計、調達および供給サービスを担当したのがティッセンクルップ・ウーデ社だ。 

本プラントプロジェクトは、CFインダストリーズ・ホールディングス社と三井物産社が、米国におけるクリーンアンモニア製造プロジェクトの共同開発推進のため締結した開発契約に基づき行われる。 従来アンモニアは、肥料や工業用として利用さてきたが、燃焼時にCO2を排出しないエミッションフリー燃料として新たに注目されている。 

新プラントは、従来のアンモニアプラントと比較し、CO2排出量を60%以上削減し、さらに最低で年間100万トンのクリーンアンモニアの生産が期待されている。同プラントの工期は4年。水素を原料とし、脱炭素エネルギー源として今後大幅な需要拡大が見込まれるブルーアンモニア。このプロジェクトでは輸出向けのブルーアンモニアプラント建設も目標のひとつとなっている。

三井物産は本プロジェクトで生産されるアンモニアを日本およびアジア市場に向けて販売し、各国の低炭素型発電に貢献したいとしている。

出典1  2   写真 iStock.com/Kittisak Kaewchalun