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動物の生物多様性研究を統合 アレクサンダーケーニッヒ動物学研究博物館(ボン)と自然史センター(ハンブルク)

べートーヴェン生誕の地ボン市にあるアレクサンダーケーニッヒ動物学研究博物館(ZMFK)は、ファミリー向け人気スポットだ。しかし、学術面からも動物多様性を研究するライプニッツ協会傘下の博物館として重要な存在だ。特に、地球規模の生物多様性、形態学・分子レベルの環境変化と進化の研究、そして記録収集における貢献度は高い。

アレクサンダーケーニッヒ動物研究博物館(ZMFK)は、ドイツ連邦政府とNRW州政府の合同学術会議で、2021年にハンブルク自然史センター(CeNak)と統合されることが決定。なお、CeNakは、この戦略的提携によって、ドイツの主要研究機関のひとつであるライプニッツ協会の一員となる。

統合により発足する新機関は、ボンとハンブルクの両拠点にて、変化する生態系と生物多様性の関係性を研究し、モニタリング、知識の伝達、記録収集を行い、研究成果は両研究博物館で一般公開される予定だ。

NRW州プファイファー・ピョンスゲン科学大臣は、「ボンのアレクサンダーケーニッヒ動物学研究博物館は、ハンブルク自然史センターとともに、分子レベルでの生物多様性研究で世界をリードしている。統合によりその地位がさらに強化、拡大するだろう」と、この決定を歓迎した。

ZMFKの母体は1912年に設立され、博物館は1934年にオープンした。また、第二次世界大戦直後にここを会場に議会評議会が開かれた歴史を有し、ドイツ最大の自然史研究博物館のひとつとしてその地位を築き上げて来た。同博物館はボン生物多様性ネットワーク(BION)のメンバーとして、関連機関やプロジェクト事業者等と協力し、ドイツ国民の生物多様性に対する意識向上を図っている。

生物多様性の首都とも呼ばれるボンは、国連の決定により、2014年から「生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学・政策プラットフォーム」(IPBES)の拠点となっている。生物多様性に関する科学的知見を収集し、意思決定者に提供することが目的だ。

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