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インダストリー4.0 ハインツ・ニックスドルフ(HNI)研究チームの調査結果

ハインツ・ニックスドルフ(HNI)研究所は、先端クラスターit's OWLの中核地域に立地。同研究所が携わったインダストリー4.0に関する国際調査結果が発表された

 

株式会社NRWジャパンは昨年3月、ハインツ・ニックスドルフ(HNI)研究所と共にインダストリー4.0をテーマとした炉端会議を開催し、同研究所の知見と研究プロジェクトについて日本の専門家に情報を提供した。同研究所はNRW州のパーダーボーンに拠点を置き、コンピュータ科学と技術分野を専門とする学際的な研究機関である。

この度、同研究所が調査実施に関わった「グローバルな意義でのインダストリー4.0:国際的なパートナーとの協力戦略」の調査結果が発表されたので、以下の通り紹介する。(調査はドイツ工学アカデミー (acatech)が連邦経済・エネルギー省の助成を受け実施。HNIはパートナーとして関わった。)

本研究調査の目的は、中国、日本、韓国、イギリス、ドイツ、米国で専門家インタビューを行うことにより、インダストリー4.0に関してどの産業分野での協力が有意義であるか、また如何にして協力関係を構築できるかを導き出すことにある。実施したインタビューで導き出されたことは、インダストリー4.0の重要性は国境を超えて認識されているが、国により優先分野が異なるということであった。なお、全ての調査対象国がデータセキュリティに最大の経済的リスクが存在すると見ており、更に、共通の標準化には問題が伴う可能性があるとの考え方で一致していた。さらに本研究調査は、それぞれの調査対象国の特徴を分析した上で、これらの調査対象国と協力を考えるドイツ企業に向けて「すべきこととすべきではないこと」の助言も提示した。それによれば、例えば中国はインダストリー4.0の標準化の普及において、また米国は革新的なビジネスモデルの開発において、それぞれ重要なパートナーであると位置づけた。

参考資料