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COVID-19研究を束ねる NRW州医療技術クラスターが外部研究機関・大学・大学病院間のネットワーク構築

NRW州の大学外研究機関は、現在、コロナパンデミック克服の研究活動に積極的に参加している。例えば、活性物質の研究、防護具の製造、あるいはコロナウイルス調査や症例のデータベース作成がその一例。ここで要の役割を果たしているのがNRW州医療技術クラスター(Cluster Medizin.NRW)だ。同機関はNRW州文部科学省の委託のもと、大学外研究機関・大学・大学病院をネットワークで結び、さらに学術と産業界、医療関係者等を繋げ、医療研究の強力な戦略的ネットワークを構築している。目的は、研究開発の成果を迅速に医療現場にもたらすことだ。

NRW州医療技術クラスターマネージャーであるパトリック・グイダート氏は「NRW州の研究機関は多くの優秀な研究者を抱え、最新設備を有する。大学外研究所が協力パートナーを探している、サポートを提供したい、といったとき、医学・医療研究のコンピテンスプラットフォームの役割を担う当機関が、その窓口となっている。」と、クラスター機関の役割を述べた。

ネットワーク構築の際に焦点を当てているのが大学外研究機関だ。例えばマックスプランク、フラウンホーファー、ライプニッツ研究所といった大学外研究機関に所属する研究者は、現在、新たなプロジェクト開発、ネットワーク形成、あるいは革新的医療の開発に積極的に関与できている。ネットワーク事例のひとつに、NRW州医療技術クラスターが先般立ち上げたCVD.NRW(心血管疾患)プロジェクトが挙げられる。これは、NRW州の心血管研究の専門知識を結集するネットワークプラットフォームだ。同プロジェクトではマックスプランク分子生物医学研究所(ミュンスター)、フラウンホーファーマイクロエレクトロニックサーキットシステム研究所(デュイスブルク)が重要な役割を担っている。

NRW州医療技術クラスターは、NRW州内の14産業クラスターのひとつ。クラスター機関の目的はNRW州の競争力の強化。NRW州医療技術クラスターは2021年までの3年間、毎年80万ユーロの資金提供を受け運営される。NRW州文部科学省と欧州地域開発基金が半額ずつ提供している。

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