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ドイツ自動車部品大手ZF社がアーヘン工科大学発のスタートアップ e.GOモバイル社と提携 自動走行を視野に

ZFフリードリヒスハーフェン社は子会社Zukunft Ventures(未来ベンチャーズ)を通じて、e.GOモバイル社との合弁企業立ち上げに合意した。合弁企業「e.GO Moove」は、自動運転の乗客および貨物輸送車の開発、生産、販売を目指す。5月半ば、最初のプロトタイプがアーヘン工科大学のキャンパスで発表された

 

ZF社の最高経営責任者(CEO)シュテファン・ゾンマーは、「ネットワークに繋がった、柔軟性の高い自動運転車 eシャトルは、安全、快適、高効率で、且つ環境にやさしい輸送手段として、将来の都市部で重要な役割を果たすだろう。これは我が社の『ビジョン・ゼロ』実現に向けた重要な一歩」と語った。

合弁企業e.GO Moove がビジネス展開をする上で大きな柱となるのが、耐久性、経済性および効率性を備えた駆動システムである。ZF社は、電気駆動システムのみならず、ADAS、シャシー、センサー統合技術も「e.GO Moove」に提供する予定だ。スーパーコンピュータのスケーラブルな制御装置「ZF ProAI」は、クラウド・アップデート可能な車両搭載システムとして、重要な役割を担う。この制御装置は、車両・インフラ間の通信用AIアルゴリズム対応型の設計となっており、学習能力を備えている。そのため、他の車や周辺環境と通信し、スワームインテリジェンス(群知能)手法で車両の安全性と効率性を向上させる。ZF社、Nvidia社 および e.Go モバイル社は、e.GO Moverの自動運転機能の開発と検証を進めるために協力する。

e.Go モバイル社の創設者兼CEO ギュンター・シュー氏は「乗客や貨物輸送用電気自動車などの新しい車両コンセプトは反復して開発を進める。同時に低コストの量産化も考案していく必要がある」と述べた。e.Go モバイル社はアーヘン工科大学のキャンパスに、ネットワーク接続されたインダストリー4.0インフラを構築した。このインフラはホモロゲーション対応車両の効率的な製造や、シリーズ化生産に向けた開発に活用可能だ。

出典:Automobilwoche 2017.05.19.