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ボーフムで「未来の車」開発 - ボーフムはIT重要拠点に発展

NRW州のボーフム市はドイツで最も重要なIT拠点のひとつに発展している。これに貢献しているのがVW グループの子会社VW Infotainment社を始めとした企業だ。同社は 200人の従業員を雇い、2014年ボーフムで業務を開始した。従業員の多くは、ブラックベリー社やノキア社のスマートフォン部門で働いていた経験を持つ。現在の従業員数は570人強、目標は1000人にまで増やすことだ。

最高責任者のトビアス・ナジブ氏は、ボーフムで「未来の車」の開発が行なわれていると強調した。例えば2018年に導入されたE-Callシステムだ。これは事故発生時に最寄りの救助管理センターに自動通報するシステムだ。VW Infotainment社は今のところVW社、セアト社、およびシュコダ社に限定して納品している。しかし将来的には自動車のデジタル化に貢献すべく、VWグループの全ブランド向けに生産する予定だ。

IT開発拠点としてボーフムを利用しているのはVWだけに限らない。ホルスト・ゲルツITセキュリティ研究所やITセキュリティ企業のGDatas社はかなり前からボーフムに進出している。またボッシュの子会社エスクリプト社もボーフムに拠点を置いている。エスクリプト社だけでもボーフムに最大2000人の新規雇用をもたらすと期待されている。さらにボーフムに新設されたマックスプランク・サイバーセキュリティ研究所もボーフムを活性化する大きな要因となっている。

NRW州ラシェット首相は、ルール地方で構造改革が成功していることを歓迎した。ボーフム地域だけでも、IT部門従事者はすでに4000人から5000人に上る。名実ともにITセキュリティのホットスポットだ。ナジブ氏は、ルール地域では教育やリクレーションの整備が整い、生活費も比較的リーズナブルだ。ゆえにエキスパートにとって非常に魅力的な拠点であると、ボーフムおよびルール地域の魅力を語った。

参考資料