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イノバテック社はメルトブローン不織布で世界をリード 逼迫する不織布マスクをNRW州で生産開始

ケルン近郊のトロイスドルフに本社を構えるイノバテック社は、メルトブローン不織布の製造で世界をリードしている。 メルトブローン不織布はコロナ危機下で主にFFP2およびFFP3の高性能マスクを製造するのに不可欠な素材となっている。イノバテック社はこれまでマスク用メルトブローン不織布を特に海外に供給してきた。しかし、この度2本の新規生産ラインを立ち上げて、ドイツ国内のマスク生産増強を支援する計画だ。

今夏、アルトマイヤー・ドイツ連邦経済大臣は自らイノバテック社に赴き、マスク用不織布の生産増強を財政的に支援すると伝えた。ドイツ連邦政府は、総額1000万ユーロに上る生産コストの30%を負担する。そして11月末、NRW州ラシェット首相が生産ライン第1号の稼働開始の際に同社を訪問した。

イノバテック社はその最新製造設備を用い、以前から自動車、医療および食品業界向けにメルトブローン不織布を供給していた。そして今般、これまでに培ったノウハウと新設の製造ラインを基に、記録的な速さで、マスク生産の基本素材 「不織布 」を供給し、ドイツでのマスク生産増強をサポートする。細かく編み込まれた不織布は最小の粒子さえも除去する。2本の生産ラインが稼働すれば、イノバテック社はマスクの年間生産量20億枚超分に必要な不織布を生産する予定だ。 ラシェット首相は、ドイツ国内のマスク生産が、自らの需要をカバーできるほど増加していることを歓迎した。

イノバテック・マイクロファイバー・テクノロジー(Innovatec Microfibre Technology)社は1995年、トロイスドルフで創業。設立当初からハイテク不織布の最新製造設備に投資をしてきた。

出典1  2    写真: Land NRW / Mark Hermenau