近年、NRW州における観光産業の伸びは目覚ましく、州の経済成長を促す分野横断的産業となっています。毎年、数百万人もの個人旅行客やビジネス旅行客が、国内外からNRW州を訪れ、観光にとどまらず、宿泊サービス業、飲食業、小売業といった多くの分野で、その売上高向上に貢献しています。観光産業の経済効果は主に2つ挙げられます。ひとつは、観光産業そのものが、かなりの価値を創造していること。もうひとつは、ツーリズムの提供要素がNRW州のビジネス地域、投資地域としての魅力を高め、故にまた人々の生活の質の向上につながっています。
295億
経済効果
観光産業の売上高はNRW州全産業売上高の4.8%を占める295億ユーロに達しています。
46万8000人
就労者数
観光産業には46万8000人が従事しており、その割合はNRW州の就労者数の5%に当たります。
459億 €
観光産業での消費額
ここ数年、観光産業での消費額が増え、459億ユーロと旺盛です。

NRW州から世界へ:国際イベントの拠点
NRW州は、数々の大規模な国際イベントの開催地としても知られています。たとえば、2011年にはNRW州の州都デュッセルドルフがユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)を開催。約3万6000人もの観客が、ESCのため特別に改装されたサッカースタジアムに集まり、また世界中で1億2000万人もがコンテストの生中継を楽しんだのです。更に、2017年6月には、世界で最も大規模で有名な自転車プロロードレース「ツール・ド・フランス」が州都デュッセルドルフで開幕され、およそ100万人の観衆を集めました。




イノベーティブな産業
NRW州のかつてのイメージ「重工業と”地味な”中小企業の地域」はかなり以前からなくなっています。優れた研究クラスター、革新的な新興企業、世界市場を牽引するリーダー、産業界のリーダー、そしてグローバルに活躍する中小企業など、ダイナミックな環境の中で、他にはないドイツ経済の成功を象徴する連邦州へと成長したのです。スマートモビリティ、サイバーセキュリティ、インダストリー4.0、バイオテクノロジー、医療技術など、NRW州は未来に向けイノベーティブな産業に取り組んでいます。